前のLGBTQ+記事で「性自認」と「性的指向」の違いについて少しだけ触れましたが、
今回は、女装を行う上でも性別表現について理解していきたいと思います。
性別表現は他人から見た表現方法
性別表現、性表現とも言われていますが、これは着用する服や化粧・髪型と言動など、そういう見た目や振る舞いから自分以外(社会)に対して表す性を言います。
男性用衣類や女性用衣類として分類されているものを着用することは、わかりやすい性別表現と言えるでしょう。
今最もテレビに出ている実際の性別と性別表現が異なる人といえばマツコ・デラックスさんですが、個人的に印象が強いのはタレント・アナウンサーのりゅうちぇるさんになります。
彼は性別、性自認、性的指向が男性で、正表現に関しても基本的には男性の方です。
しかしかわいいものが大好きで、着用している服もピンクや淡い色などを好んでいらっしゃいます。時代が合えば、スカートも愛用されていたかもしれません。
彼はこのように、異性装の代表に見えるスカートを着用しているということはありませんでしたが、性表現が限りなく女性に近い男性です。
身体的性と性自認が一致している状態でその性とは異なる性表現となる衣装を着る人は「トランスヴェスタイト」あるいは「クロスドレッサー」と呼ばれます。
これは広義のトランスジェンダーの中に入る言葉なのですが、彼らは性自認に対する違和感があるわけではないため、現在では異なる意味を持つとされています。
着たい服を着て、なりたい自分になる
最近では、身体的性が女性で、性自認が男性あるいはXジェンダー(性自認が確率されていない・決めたくない人)にも着用が可能な紳士服や、身体的性が男性の平均身長以上の方でも着用が可能な女性服が増えています。
メンズスカートを当たり前に着用する男性だって、メンズ服で生活する女性だっています。
異性装を行う人・行わない人、異性装はしなくても好みが異性の感性に近い人、誰でもが当たり前に居るようになれるように、意識を変えて行くことが大事なのでしょう。
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